【読書感想文】「価格戦略プロジェクト」
- 一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト/主藤 孝司
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マーケティングの世界で良く出される言葉の一つが4P
Product (製品)
Place (流通)
Promotion (告知)
Price (価格)
その4PのうちPriceにのみ焦点を当てた内容。著書が言いたいのは、「その価格、果たしてマーケットのニーズに即した適切な価格なのですか?」という一点。
帯には「あなたは価格で失敗している!」というキャッチが書かれているが、4Pのうち一番難しいのがPriceなのではと自分は感じている。例えばスポーツのチケット価格ひとつとっても、主体的にプライシングをしているチケット価格があるのかなと感じるし、適切な価格はもっと高い/一方で席によっては安いんだろうなというのも感じてしまう。
サッカーで例えれば、自分が日常的に観戦しているベガルタ仙台の場合、
自由席南 2,400円
サポ自 2,600円
S席 4,000円
SS席 5,000円。
なお当日は一律500円UP。
いずれの席にも座ったことがあるのだが一長一短がある感じ。自分の席を前もって確保したい場合のニーズを満たすのはS席/SS席なのだが、肌感覚的にはちょっと高いないうのが正直なところか。一方、熱狂の渦となり、応援で盛り上がるサポ自は、席の確保などは大変だけど、もうちょっと金額アップしてもいいのかなというのが個人的な感想。
では、こうした時の適切な価格設定はどこなんだろうという場合の価格設定をどのように導き出していけばよいかを本著では示唆しており、この手法をとれば、万能ではないだろうが、裏づけに基づいた大いに参考になる価格設定ができるんだろうなと感じたしだいである。
ちなみに個人的に肌感覚的でベガルタの各席の価格をつけるとこんな感じ。
自由席南 2,000円
サポ自 2,800円
S席 3,500円
SS席 5,500円
※当日券は自由は+200円、指定は+500円
価格設定は座席の稼働率などから総収入を算出し、それら因数も多いに影響する部分であるため、非常に難しい作業であるのだが、この価格変動なら、全体収支に大きな影響を与えない価格設定なのかなと。サポ自はもしかすると二つに分けるのもありかな・・・って感じています。